2018年こんなの書きました(ポートフォリオ記事)

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正月はいままでを振り返り、これからを見据えられる良い時間だ。

ライターとして本格デビューしてもうすぐ2年。2019年がスタートするこのタイミングで、はじめての「ライター人生の総括的記事」を書いていきたい。

紹介するのはすべて2018年に書いた記事だが、これがほぼ現状のベスト版であると思っている。

 

 

▼書いた記事、12連発

●なぜ新潟や石川が「人口日本一」だったのか? 都道府県の人口推移から見る、日本近代化の歴史

2018年にいちばん多くの人から反応してもらえて、自分でも気に入っている記事。明治以降でも新潟や石川など、日本海側が長らく人口日本一だった。「何でも東京がいちばん」という認識を覆したい気持ちもあった。これは秘密のケンミンSHOWのリサーチャーを7年やっていたからこその感情かも知れない。

 

●パチンコのネオン看板は、なぜ“パ”だけが消えるのか? その理由がついに判明

パチンコ屋の看板からなぜか「パ」だけが消え、魅惑の「チンコ」表示を見ることがある。それはなぜか? から始まったこの記事。予想を超えた反応がいただけた。驚きは僕らの生活にあることが実感できてうれしかった。

 

●50年前に2万人の移住で九州文化が大流入! 千葉県君津市はまだ少し九州だった

デイリーポータルZにそれまで何度か記事を書いていて、これが5つ目。ここでやっと仲間入りできたのかな、と思えた作品。

平日昼間に街なかで話しかけたほとんどの人が北九州出身の方だった。だけど北九州ゆかりの場所は次々と閉店していてどうなることかと思ったけど、なんとかなった。北九州の香りがぜんぶ消え去る前にすべり込みで行けてよかった。

SNS的にはDPZで自分史上いちばん跳ねたネタ(サイトシステムリニューアル時に数値がリセットされたけど、5000シェアぐらいはあったはず)

 

●「打線組んでみた」を本物のスコアボードでやってみた

やってみたいけど、無理かな……と思っていたネタ。経費を出すのが難しい折に多くのお金をいただいて、どうにか完遂できた。特に、最初の「好きな飲食チェーン店」の打線がスコアボードに出たときはホントに感動した。正直いろいろあったけど、実現するために動いてくれた皆さんに感謝(当記事のキャッチ画像はこの企画のものです)。

 

●パソコン通信“最後のホスト”「死ぬまで続ける」と語る理由

「まだパソコン通信ってあるんだ!」とうれしい驚きのままに取材した。運営者さんが「パソコン通信ホストは『DASH島』のようなものです」「アクセスはなくても当然なので気にしていません」など、含蓄ある言葉を連発してくれた。新規書き込みはいつでも大歓迎だそうなので、行ってみて欲しい。

 

●最後の一軒になった希少チェーン店をめぐる ~カレーの店スマトラ、(牛)丼太郎、後楽そば~

多くの店舗を抱えていたチェーン店、その最後に残された一軒を取材する企画。ポジティブにいまを受け入れている姿に、人生を生きるヒントをいただけた気がする概ねワンコインでOK、ウマくてサッと入れるお店ばかりなのでぜひ。

 

●21年前のワープロ「書院」で2018年にインターネットをしたら、無間地獄に突入した

少年時代にこのカラーインターネットワープロにあこがれていて、時を経たあとにようやく使うことができた。当時28万円の機種を2000円で買い、いざ21年後の世界でネットサーフィンにトライ。

ほとんどは文字化けしてしまったが、侍魂など往年のサイトは開くことができ、33.6kbpsモデムとDSTN液晶によってじわじわとページが表示される往年の雰囲気を楽しんだ。同時に、いまの技術のすばらしさを思った。

 

●当時の計画図で千葉ニュータウンの旅 ~現人口は計画の3割、新幹線も幻に。夢破れても光る街

「なんかヘンな街だけど、好きな近所の街」だった、千葉ニュータウンをとうとう探求できた。調べてみると、高度成長期の発展に乗りそこなった悲運の街だということがいろいろわかり、思わず同情した。通勤新幹線ができていたら、中核市のひとつにでもなっていたかもしれない街。

ただ巨大ショッピングモールの充実ぶりは日本トップクラスだし、「千葉の北海道」とも言うべき抜けのある景色も良い。ぜひ行ってみて欲しい。

 

●今振り返るコンビニ統廃合の歴史。セーブオン、スリーエフ、am/pm……思い出のあのチェーンはなぜ消えたのか?

とうとう業界第4位のサークルKサンクスですら吸収&消滅となった2018年。それが終わる前にコンビニ統廃合の歴史を一気に調べた。あのSHOP99ですら「大手ブランドへ立ち向かう限界」を感じ、自ら消滅を選んだことの意味。圧倒的な「大」が、食い下がる「中小」をのみこんだ歴史に、世界の法則を想った。

 

●さよならPHS。往年の名機「京ぽん」をいま使ってみた 11万画素のカメラで写す、2018年の東京

自分がはじめて使った携帯キャリアがPHS(DDIポケット)でだったので思うところのあった記事。当時京ぽんも愛用していて「なんでもできる」とまで言われた機種が、現代のスマホに途方もない差をつけられていることに14年の時を思った。町中のPHSアンテナを見て「これが見られるのもあと2年か」と感傷に浸る日々。

 

●47都道府県をメンコにして戦い、1~47位まで決めてみた

バカリズムさんの「都道府県の持ちかた」から、「47都道府県をメンコにして戦ったらどうなるだろう?」と思って書いた記事。北海道の圧倒的な強さと、筆者のメンコの圧倒的な弱さが光る。

 

●スーパーカブで通学する種子島高生に感謝を Hondaが彼らの青春時代を収めたMVを文化祭で特別上映[PR]

ホンダさんのPR記事で種子島へ行かせていただいた。出会った生徒さんたちからホント良いコメントをいただいて感謝。そして離島の美しさと現実を目の当たりにした。50年後もちゃんと活気のある島でいてほしい。そしてPR記事の現場に自分を置くことで、とても良い勉強をさせていただいた仕事。

 

▼課題はあるけど、幸せなライター生活

ライターという、楽しい仕事をやらせていただいて、本当に幸せだ。テレビの仕事をメインでやっていたころは、自分で出した企画についての仕事をする機会はほとんど無かった。それがテレビというものだから当然だが、自分が考えたことを具現化して、みなさんに読んでもらえるいまの幸せは何にも代えがたいことだ。

今回挙げた記事の企画も、PR記事以外はすべて自ら企画を立てたものである。しかし編集の方に考えていただいた企画記事も大切で、それが面白くなるように思案する時間も楽しいし、全力で工夫を凝らしていきたい。

課題はありすぎるほどある。早口や口癖を直すため、常に意識していたい。記者ハンドブックも使って、校閲に引っかからないような日本語のみで文章を構成したい。

ネットで記事を書く怖さもわかった。正しいことを伝え、傷つける人を産まないように、編集の方へ記事を渡すまでにもうひとチェックを加えることを習慣づけていく。

まずはこの正月、文章本も含めいろいろ読んで学びたい。今年出る記事をもっと良くして、もっと楽しくするために。

 

毎年大晦日に父が打つ年越しそば。今年がいちばんウマかった。人は何歳になっても成長できる。見習いたい。

大晦日にがんばった、那須川天心とメイウェザーにも食べてほしい蕎麦

 

 

 

 

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このほかにも色々ありますが、ひとまず12コの記事を出してみました。もしご興味を持たれた方はpocketreysol@yahoo.co.jpまで、ぜひご連絡をくださいね。

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